2022年3月雇用統計

失業率は2.6%と小幅に低下し、雇用環境は改善

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2022年04月26日

  • 和田 恵

サマリー

◆2022年3月の完全失業率(季節調整値)は2.6%と2カ月連続で低下した。内訳を見ると、就業者数は増加に転じ、失業者数は2カ月連続で減少した。非労働力人口も減少したことから、3月の雇用環境は前月から改善したとみられる。

◆3月の有効求人倍率(季節調整値)は1.22倍(前月差+0.01pt)と上昇した一方、新規求人倍率(同)は2.16倍(同▲0.05pt)と低下した。新規求人数・新規求職申込件数のいずれも増加しており、求職側の増加率が求人のそれを上回ったことが新規求人倍率を押し下げた。

◆先行きの雇用環境は、経済活動の正常化に伴って改善が続こう。ただし、大型連休をきっかけに新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加基調に転じ、対人接触型サービス業を中心に雇用環境を悪化させる可能性がある。また、資源高による企業収益の減少が雇用環境の改善を遅らせる可能性がある。

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