サマリー
◆2022年2月の完全失業率(季節調整値)は2.7%と2カ月ぶりに低下した。内訳を見ると、就業者数は横ばいであり、失業者数は2カ月ぶりに減少した。非労働力人口が減少し、労働力人口が増加した。
◆2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.21倍(前月差+0.01pt)、新規求人倍率(同)は2.21倍(同+0.05pt)といずれも上昇した。新規求人数・新規求職申込件数のいずれも減少しており、求職者側の減少率が求人のそれを上回ったことが新規求人倍率を押し上げた。
◆先行きの雇用環境は、3月にまん延防止等重点措置が全面解除されたことを受け、経済活動の正常化に伴って回復しよう。ただし、足元では新型コロナウイルスのオミクロン株の亜種の拡大が懸念されており、再び経済活動が抑制されれば雇用環境の回復は遅れるだろう。
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