サマリー
◆2021年9月の完全失業率(季節調整値)は、3カ月連続で2.8%であった。内訳を見ると、就業者数は2カ月連続で減少し(前月差▲28万人)、失業者数は小幅に減少した(同▲2万人)。非労働力人口は2カ月連続で増加した(同+17万人)。東京都等を対象とする4度目の緊急事態宣言の影響を受けて雇用環境は足踏みしている。
◆9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.16倍(前月差+0.02pt)、新規求人倍率(同)は2.10倍(同+0.13pt)と上昇した。新規求人数は前月比+1.8%と2カ月連続で増加した一方、新規求職申込件数は▲4.8%と減少に転じた。
◆先行きの雇用環境は緩やかに回復するだろう。10月に緊急事態宣言等が全面解除されたことで、対人接触型サービス業の就業者数の回復や労働時間の増加を受けた賃金の上昇が見込まれる。
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