2021年8月雇用統計

完全失業率は横ばい/雇用環境の改善が一服

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2021年10月01日

  • 和田 恵

サマリー

◆2021年8月の完全失業率(季節調整値)は、2.8%と前月から横ばいであった。内訳を見ると、就業者数は3カ月ぶりに減少し(前月差▲32万人)、失業者数は小幅に増加した(同+1万人)。非労働力人口は同+32万人と3カ月ぶりに増加した。

◆8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.14倍(前月差▲0.01pt)、新規求人倍率(同)は1.97倍(同▲0.01pt)と小幅に低下した。新規求人数は前月比+0.9%と2カ月ぶりに増加するなど、求人数・求職者数のいずれも増加している。

◆先行きの雇用環境は緩やかに回復するだろう。10月に緊急事態宣言が解除されたことで、対人接触型サービス業の就業者数の回復や労働時間の増加を受けた賃金の上昇が見込まれる。

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