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なぜ今、「フェアトレード」に注目すべきなのか

~SDGsが重視される中、生産者に犠牲を強いるビジネスは継続せず~

2021年09月03日

経済調査部 主任研究員 市川 拓也

サマリー

◆フェアトレードとは、生産者から農産品等を適正な価格で継続的に購入することで、弱い立場にある生産者の生活改善と自立を目指す仕組みである。途上国の貧困問題の解決に消費者が商取引を通じて貢献しようという試みは、エシカル消費(倫理的消費)やSDGsが注目される中で、改めて見直す価値がある。

◆一方で、フェアトレードが日本の消費者の間で浸透しているとは現状では言い難い。教育の場でフェアトレードを学んだ若年層が日本の消費を支える時代に期待することは可能であるが、その時までには10年単位の時間を必要としよう。

◆しかし認識すべき重要なポイントは、「その時」まで企業に猶予が与えられているわけではないという点にある。ここもとビジネス環境が環境保護重視や強制労働排除へと向かっており、収入・安全面で生産者に犠牲を強いる手法等は取り得ない方向に向かいつつある。企業としては、自らのビジネスを守る意味から主体的にフェアトレードに取り組む必要がある。

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