キャンプ×シェアで地方創生

~空いている土地をキャンプサイトに!~

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2020年12月28日

  • 経済調査部 市川 拓也

サマリー

◆近年、欧米ではインターネットを介して、「キャンプサイトとして貸したい」、「キャンプする場所を借りたい」のマッチングが広まっている。提供者としてはキャンプのためのスペース貸しで収入を得られる一方、利用者としては個人の私有地をキャンプサイトとして利用でき、キャンプ場とは一味違うキャンプ体験ができる。

◆日本にもキャンプサイトのシェアを行うプラットフォーム「ExCAMP」がある。土地保有者とキャンパーをマッチングするものであり、特に地方で増加する遊休地の有効活用を課題として意識している点が特徴的である。

◆遊休地をキャンプサイトに活用することは、オーナーにも利用者にもメリットがあるが、日本の制度上、一定の利用制限がかけられている点には注意が必要である。例えば、農地となっている土地を有料のキャンプサイトとして使うためには、農地法上、転用が認められなければならない。政府は地方創生の観点から、キャンプのための土地利用に関する各種規制の見直しを早急に検討すべきであろう。

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