サマリー
◆8月15日公表予定の2025年4-6月期のGDP速報値(1次速報)では、実質GDPが前期比年率+1.2%(前期比+0.3%)と、2四半期ぶりのプラス成長を予想する。民間、公共を問わず投資が進んだことが、全体を押し上げたとみられる。また、輸出の増加額が輸入のそれを上回り、外需もプラスに寄与したようだ。
◆設備投資では、知的財産生産物への投資が堅調に推移し、建設投資も大型案件の着工などを受けて増加したと見込んでいる。住宅投資、公共投資のほか、政府消費も増加したようだ。個人消費は横ばい圏で推移したと予想する。財は増加した一方、サービスが4四半期ぶりに減少したとみられる。
◆輸出は、米国の高関税政策が強化された中でも財が堅調に推移し、サービスも増加したと予想する。輸入は増加したものの輸出より小幅にとどまり、純輸出(外需)の実質GDP成長率に対する寄与度は前期比+0.1%ptと、2四半期ぶりにプラスになったようだ。
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