新型コロナによる活動自粛で個人消費はどの程度抑制されたのか

4月の消費抑制額は2.2~3.1兆円程度

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2020年06月29日

  • 山口 茜
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

◆新型コロナウイルス感染拡大に伴う活動自粛で、個人消費が3~5月にどの程度抑制されたのかを試算した。GDPベースの個人消費は2020年3月に0.9~1.5兆円程度、緊急事態宣言が出された4月に2.2~3.1兆円程度抑制されたとみられる。各種データの結果を踏まえ、仮に5月の消費抑制額が4月と同程度だったと仮定すると、3~5月の3カ月間で消費は5.3~7.8兆円程度抑制された計算になる。

◆4月の消費抑制額(1月比)の約8割はサービスであった。さらにサービスについて費目別に見ると、「外食」(4月のサービス消費抑制額のうち37%)、「娯楽」(同21%)、「交通」(同16%)、「旅行」(同11%)、「宿泊」(同10%)、「冠婚葬祭」(同4%)などが減少した。

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