2019年3月鉱工業生産
外需の弱さを背景に1-3月期の生産は前期比大幅マイナス
2019年04月26日
サマリー
◆3月の生産指数は前月比▲0.9%と2ヶ月ぶりに低下し、コンセンサス(同0.0%)を下回った。3月の輸出数量指数を見ると、引き続きアジア向けを中心に弱さが見られており、外需の弱さが生産にも影響したようだ。なお、1-3月期の生産指数についても、外需の弱さを背景に前期比▲2.6%と大幅に低下した。
◆先行きを製造工業生産予測調査で見ると4月:前月比+2.7%、5月:同+3.6%であった。また、計画のバイアスを補正した4月の生産指数は同▲0.5%(経済産業省による試算、最頻値)とされており、先行きの基調も強くない。
◆業種別では、自動車工業や生産用機械工業などが低下した。品目別では普通乗用車、半導体製造装置などが低下に寄与した。自動車工業は3月の国内新車販売台数の減少などが影響した。生産用機械工業は、1月に急落し、その後の回復も弱い。2018年半ばまでの牽引役であった半導体等製造装置の輸出の弱さが影響している。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2021年01月20日
日本経済見通し:2021年1月
1-3月期は小幅な景気悪化を見込むも「二番底」リスクを排除できず
-
2021年01月20日
日本経済中期予測(2021年1月)解説資料
~コロナ禍で変容する世界経済と加速するグリーン化の取組~
-
2021年01月20日
日本経済中期予測(2021年1月)
コロナ禍で変容する世界経済と加速するグリーン化の取組
-
2021年01月20日
中国:V字回復下の中国経済の注目点
感染第2波は回避へ。注目される接触型消費の完全復活の成否
-
2021年01月20日
新たな科学技術・イノベーション政策への期待
よく読まれているリサーチレポート
-
2020年12月17日
2021年の日本経済見通し
+2%超の成長を見込むも感染状況次第で上下に大きく振れる可能性
-
2020年12月01日
2020年10月雇用統計
有効求人倍率が1年半ぶりに上昇
-
2020年11月20日
日本経済見通し:2020年11月
経済見通しを改訂/景気回復が続くも、感染爆発懸念は強まる
-
2020年08月14日
来春に改訂されるCGコードの論点
東証再編時における市場選択の観点からも要注目
-
2020年10月15日
緊急事態宣言解除後の地域別観光動向/Go To トラベルキャンペーンのインパクト試算
ローカルツーリズムが回復に寄与するも、依然厳しい状況が続く