サマリー
◆1月の貿易統計によると、輸出金額は前年比▲8.4%と前月(同▲3.9%)からマイナス幅を拡大、輸入金額は同▲0.6%と前月(同+1.9%)からマイナス転換した。貿易収支は▲1兆4,152億円と4ヶ月連続の赤字となった。季節調整値で見ると、輸出金額は前月比▲6.6%、輸入金額は同▲4.2%となった。その結果、貿易収支は▲3,700億円と7ヶ月連続の赤字となった。
◆輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比▲4.9%と大きく減少した。地域別では、米国向け(同▲0.3%)、EU向け(同▲8.4%)、アジア向け(同▲6.7%)と総じて減少した。米国では、自動車の部分品が大幅に減少。前月の大幅増の反動とみられるが、均してみれば緩やかな増加傾向である。EUでは原動機が全体を押し下げた。原動機は2018年後半ごろから急激に増加しており、1月は減少となったものの高水準を維持している。アジアでは、鉄鋼の減少が全体を下押しした。アジア向けの鉄鋼は2015年ごろから長期的な減少トレンドにあるが、最近は国内設備のトラブルによる生産減が下押し圧力となっている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年5月消費統計
実質消費支出は上振れも、総じて見れば前月から概ね横ばい
2025年07月04日
-
消費データブック(2025/7/2号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2025年07月02日
-
2025年6月日銀短観
業況判断DI(最近)は底堅いが、先行きへの強い警戒が示された内容
2025年07月01日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
第225回日本経済予測(改訂版)
人口減少下の日本、持続的成長への道筋①成長力強化、②社会保障制度改革、③財政健全化、を検証
2025年06月09日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
-
「トランプ2.0」、外国企業への「報復課税」?
Section 899(案)、米国に投資する日本企業にもダメージの可能性有
2025年06月13日
-
日本経済見通し:2025年5月
経済見通しを改訂/景気回復を見込むもトランプ関税などに警戒
2025年05月23日
-
信用リスク・アセットの算出手法の見直し(確定版)
国際行等は24年3月期、内部モデルを用いない国内行は25年3月期から適用
2022年07月04日
第225回日本経済予測(改訂版)
人口減少下の日本、持続的成長への道筋①成長力強化、②社会保障制度改革、③財政健全化、を検証
2025年06月09日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
「トランプ2.0」、外国企業への「報復課税」?
Section 899(案)、米国に投資する日本企業にもダメージの可能性有
2025年06月13日
日本経済見通し:2025年5月
経済見通しを改訂/景気回復を見込むもトランプ関税などに警戒
2025年05月23日
信用リスク・アセットの算出手法の見直し(確定版)
国際行等は24年3月期、内部モデルを用いない国内行は25年3月期から適用
2022年07月04日