サマリー
◆【9月の雇用】完全失業率(季節調整値)は、前月から0.1%pt低下し2.3%となった。失業者数は前月差▲7万人と2ヶ月連続で減少し、就業者数は同+3万人と3ヶ月連続で増加した。また、非労働力人口は同+5万人と3ヶ月ぶりに増加した。全体として良好な内容ではあったが、非労化によって失業率が抑えられている点には留意すべきだろう。特に、男性の正規雇用者数は同▲60万人と大幅に減少した。一方、有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01pt上昇し1.64倍、新規求人倍率(季節調整値)は前月から0.16pt上昇し2.50倍となった。
◆【8月の賃金】現金給与総額は前年比+0.8%と13ヶ月連続で増加した。なお、共通事業所ベースでも同+0.9%となった。内訳を見ると、所定内給与(同+1.4%)と所定外給与(同+1.3%)が増加した一方、特別給与(同▲8.2%)は減少した。特別給与による現金給与総額の押し上げ効果は剥落したが、基本給である所定内給与は17ヶ月連続で増加しており、内容としては悪くないといえよう。
◆【先行き】労働需給はタイトな状況が続き、失業率は上下しながらも2%台半ばで推移するだろう。2019年度以降導入される予定の残業規制等を背景に、企業の人手不足感は一層強まるとみている。特に人手不足が深刻な産業では、正社員化や賃金引上げといった処遇の改善や省人化投資が求められる。
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