サマリー
◆8月の生産指数は前月比+0.7%と4ヶ月ぶりに上昇したが、コンセンサス(同+1.4%)を下回った。8月は、6月の大阪北部地震や7月豪雨の反動が見られる。他方、輸出は前月比でほぼ横ばいで外需に力強さを欠いたことで生産の伸びも限定的となったようである。また、先行きを製造工業生産予測調査で見ると、9月:同+2.7%、10月:同+1.7%となっている。9月の先行き試算値(生産計画のバイアスを補正した値、最頻値)は同+0.2%であるが、9月初めの台風や北海道胆振東部地震の影響もあり油断はできない。
◆業種別では、輸送機械工業やはん用・生産用・業務用機械工業などが上昇した。品目別では普通乗用車、半導体製造装置などが上昇に寄与した。輸送機械工業では、豪雨による7月の生産停止の反動があった他、輸出も7月の大幅減からの反動が影響したもよう。また同業種では、自動車輸出が鈍化しているものの、底堅い国内自動車販売が下支えとなっているようだ。はん用・生産用・業務用機械工業でも豪雨による影響の反動が見られたが、均して見れば横ばいとなっている。
◆8月の出荷指数と在庫指数を見ると、出荷は前月比+2.1%と大きく上昇した一方、在庫は同▲0.4%と低下した。しかし、出荷増に寄与した業種を見ると輸送機械工業(同+6.8%)、はん用・生産用・業務用機械工業(同+4.3%)など7月豪雨によって出荷が滞った業種であり、反動分は割り引いて見る必要があるだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
消費データブック(2026/2/3号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2026年02月03日
-
2025年12月鉱工業生産
半導体製造装置の減産などが押し下げ要因/軟調な推移が続く見込み
2026年01月30日
-
2025年10-12月期GDP(1次速報)予測~前期比年率+0.7%を予想
2四半期ぶりプラス成長も一時要因を除けば力強さを欠く内容か
2026年01月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

