サマリー
◆2018年8月の貿易統計によると、輸出金額は前年比+6.6%と前月(同+3.9%)からプラス幅が拡大、一方、輸入金額も同+15.4%と前月(同+14.6%)からプラス幅が拡大した。貿易収支は▲4,446億円と2ヶ月連続の赤字となった。
◆輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比+0.0%と横ばいだった。地域別では、米国向け(同+3.8%)で増加したが、EU向け(同▲0.6%)、アジア向け(同▲2.2%)は減少した。米国では、牽引役となっていた自動車が5~7月で減少していた一方、8月は反発した。他方、米国内の自動車販売は軟調で、輸出の水準についても2017年中ごろの高水準を下回っている。EUは、2017年中ごろから自動車輸出の減少を背景に増勢が頭打ちである。8月は電算機類の部分品が大きく減少したことが全体を押し下げた模様だ。アジアは、半導体等製造装置を中心とした伸びが2017年末ごろから鈍化している。足下では、プラスチックの減少が全体を押し下げた。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本経済見通し:2024年2月
2025年度にかけて1%前後のプラス成長と2%インフレを見込む
2024年02月22日
-
ビットコイン現物ETF、日本で組成可能か?
米SEC承認を受けて、日本で導入することの法制度上の是非を考察
2024年02月13日
-
第220回日本経済予測(改訂版)
賃上げの持続力と金融政策正常化の行方①自然利子率の引き上げ、②投資と実質賃金の好循環、を検証
2024年03月11日
-
日本経済見通し:2024年3月
24年の春闘賃上げ率5%超えを受け、日銀はマイナス金利政策を解除
2024年03月22日
-
2024年の日本経済見通し
緩やかな景気回復と金融政策の転換を見込むも海外経済リスクに注意
2023年12月21日
日本経済見通し:2024年2月
2025年度にかけて1%前後のプラス成長と2%インフレを見込む
2024年02月22日
ビットコイン現物ETF、日本で組成可能か?
米SEC承認を受けて、日本で導入することの法制度上の是非を考察
2024年02月13日
第220回日本経済予測(改訂版)
賃上げの持続力と金融政策正常化の行方①自然利子率の引き上げ、②投資と実質賃金の好循環、を検証
2024年03月11日
日本経済見通し:2024年3月
24年の春闘賃上げ率5%超えを受け、日銀はマイナス金利政策を解除
2024年03月22日
2024年の日本経済見通し
緩やかな景気回復と金融政策の転換を見込むも海外経済リスクに注意
2023年12月21日