サマリー
◆【6月の雇用】完全失業率(季節調整値)は、前月から0.2%pt上昇し2.4%となった。失業者数は前月差+15万人と3ヶ月ぶりに増加し、就業者数は同▲41万人と3ヶ月連続で減少した。一方、非労働力人口は同+30万人と3ヶ月連続で増加した。雇用環境は引き続き良好だが、単月でみればやや一服感が見られる。
◆【5月の賃金】現金給与総額は前年比+2.1%と10ヶ月連続で増加した。内訳を見ると、所定内給与(同+1.3%)、所定外給与(同+2.0%)、特別給与(同+18.2%)の全ての項目で増加した。全体を押し上げたのは、一般労働者の所定内給与の増加(前年比+1.3%)だ。2018年に入り、一般労働者の所定内給与は高い伸びで推移しているが、これは年初に行われたサンプル替えによる影響が大きい。5月に関しても、共通事業所による一般労働者の所定内給与の前年比が+0.8%であることを踏まえると、増加幅は割り引いてみる必要があるだろう。
◆【先行き】労働需給はタイトな状況が続き、失業率は上下しながらも2%台半ばで推移するとみている。2019年度以降導入見込みの残業規制等を背景に、企業の人手不足感は一層強まるとみている。特に人手不足が深刻な産業では、正社員化や賃金引上げといった処遇の改善や省人化投資が求められる。
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