2018年6月日銀短観予想

2四半期連続の悪化となり、踊り場局面を示唆

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2018年06月20日

  • 金融調査部 主任研究員 長内 智
  • 小林 俊介

サマリー

◆7月2日に公表予定の2018年6月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は22%pt(前回調査からの変化幅:▲2pt)、大企業非製造業の業況判断DI(最近)は23%pt(同:0pt)と予想した。

◆大企業製造業の業況判断DIは、2017年12月日銀短観までの改善ペースが速かった反動がマイナスに作用することや、輸出の伸びの鈍化、さらには投入コストの上昇などを背景に、悪化すると予想した。

◆2018年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+2.9%と、前回の3月日銀短観(同▲0.7%)から上方修正されると予想した。総じてみると、6月日銀短観で見る日本企業の設備投資計画は堅調な内容になると想定する。

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