サマリー
◆2017年8月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比+3.4%と、2ヶ月連続で増加した。はん用・生産用機械を中心に、製造業が同+16.1%と大幅に増加したことが全体を押し上げた。
◆8月の製造業は大型受注等の影響から大幅増となったものの、均してみれば、増勢は強くない。また、非製造業については3ヶ月連続の増加となったものの、内閣府公表の7-9月期見通しの達成確度は低い(見通し(前期比+13.5%)の達成には、9月に前月比+22.2%以上が必要)。
◆設備投資の先行指標である機械受注は、一進一退の推移を見込んでいる。製造業においては、維持・補修に関する投資が期待されるものの、能力増強に対する投資意欲は高くなく、設備投資の本格化には稼働率の更なる上昇が必要であろう。非製造業においては、増加を続ける訪日外国人や2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えた交通・物流インフラ整備向けの投資が期待される。
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