2017年7月鉱工業生産
生産は高水準を維持
2017年08月31日
サマリー
◆7月の生産指数は前月比▲0.8%と、市場コンセンサス(同▲0.3%)を下回った。一方、7月の出荷指数は同▲0.7%と2ヶ月ぶりの低下、在庫指数は同▲1.2%と2ヶ月連続の低下、在庫率指数は同+2.4%と3ヶ月ぶりの上昇となった。製造工業生産予測調査で見ると、8月:同+6.0%、9月:同▲3.1%となっている。
◆7月の生産指数は、市場コンセンサスを下回ったものの、低下幅は小さく、生産は高水準を維持している。堅調な内需や在庫水準が2ヶ月連続で低下していることが、8月の増産計画に繋がっていると考えられる。
◆2017年10月以降に関しては、非常に緩やかな増産を見込んでいる。維持・補修のための設備投資が今年度は期待されるものの、稼働率の上昇トレンドが維持されるかに注視する必要があろう。耐久消費財については、軽自動車を中心とした新車投入効果や白物家電等が買い替えサイクルを迎えていることから、引き続き底堅く推移することが見込まれる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2021年01月21日
2020年12月貿易統計
欧米での経済活動制限による需要減少を受け、輸出は足踏み
-
2021年01月21日
金融街シティは国際金融都市の座を死守できるのか?
金融サービスは合意なき離脱に突入、欧州大陸に株式取引がシフト
-
2021年01月21日
冬来たりなば
-
2021年01月20日
日本経済見通し:2021年1月
1-3月期は小幅な景気悪化を見込むも「二番底」リスクを排除できず
-
2021年01月21日
社外取締役に期待される役割の開示~改正会社法施行規則
よく読まれているリサーチレポート
-
2020年12月17日
2021年の日本経済見通し
+2%超の成長を見込むも感染状況次第で上下に大きく振れる可能性
-
2020年12月01日
2020年10月雇用統計
有効求人倍率が1年半ぶりに上昇
-
2020年11月20日
日本経済見通し:2020年11月
経済見通しを改訂/景気回復が続くも、感染爆発懸念は強まる
-
2020年08月14日
来春に改訂されるCGコードの論点
東証再編時における市場選択の観点からも要注目
-
2020年10月15日
緊急事態宣言解除後の地域別観光動向/Go To トラベルキャンペーンのインパクト試算
ローカルツーリズムが回復に寄与するも、依然厳しい状況が続く