3月鉱工業生産

前月比▲2.1%であるが、4月は増産を見込む

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2017年04月28日

  • 前田 和馬
  • 小林 俊介

サマリー

◆3月の生産指数は前月比▲2.1%と、市場コンセンサス(同▲0.8%)を大幅に下回り、2ヶ月ぶりの低下となった。一方、3月の出荷指数は同▲1.1%と2ヶ月ぶりの低下、在庫指数は同+1.6%と4ヶ月連続の上昇、在庫率指数は同+0.5%と2ヶ月ぶりの上昇となった。


◆市場コンセンサスを大幅に下回ったものの、生産予測指数の3月の実現率は+0.6%であり、当月見込を下回る減産となったわけではないので、結果を過度に悲観的に捉える必要はないであろう。生産は均してみれば増加基調にあり、4月には大幅な増産を見込んでいる。


◆製造工業生産予測調査によると、4月、5月の生産指数は前月比+8.9%、同▲3.7%と、4月には大幅な増産を見込んでいる。また、経済産業省が公表した先行き試算値については、4月は同+5.3%の上昇となっている。


◆2017年6月以降に関しては、緩やかな増産を見込んでいる。資本財は反動減が見込まれるものの、建設財は堅調に推移すると思われる。耐久消費財については、家電エコポイント導入時に購入された白物家電等が買い替えサイクルを迎えていること等から、今後は底堅く推移することが見込まれる。外需についても、米国向け輸出に関しては増勢が一服しているものの、EU向けやアジア向けの輸出は好調を維持し、生産を押し上げるであろう。

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