サマリー
◆2016年10-12月期の全産業(金融業、保険業除く)の売上高は前年比+2.0%、経常利益は同+16.9%と増収増益となった。経常利益に関しては、原数値と季節調整値のいずれも過去最高を更新した点が注目される。これはドル円レートが円安方向に転じたほか、輸出と国内生産の持ち直しを受けて製造業の経常利益が増加したことが主因である。
◆2016年10-12月期の全産業(金融業、保険業除く)の設備投資(ソフトウェア除く)は前年比+3.3%と、2四半期ぶりに増加した。季節調整値で見ても、前期比+3.5%と3四半期ぶりにプラスとなった。季節調整値の動きを業種別に見ると、製造業は同+7.4%、非製造業は同+1.3%であった。設備投資については、製造業と非製造業のいずれも持ち直しの兆しが出ていると評価できる。
◆今回の法人企業統計の結果を受けて、10-12月期GDP二次速報(3月8日公表予定)では、実質GDP成長率が前期比年率+1.7%(一次速報:同+1.0%)と、一次速報から上方修正されると予想する。公共投資が下方修正となる一方、設備投資と在庫投資は上方修正されるとみられる。
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