サマリー
◆7月1日に公表予定の2016年6月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は5%pt(前回調査からの変化幅:▲1pt)、大企業非製造業の業況判断DI(最近)は20%pt(同:▲2pt)となり、いずれも2四半期連続で悪化すると予想する。
◆製造業は、海外経済の減速に起因する輸出と生産の停滞や、前回調査以降のさらなる円高進行が企業の業況感に対してマイナスに作用したとみている。非製造業に関しては、内需の停滞が下押し要因となったことに加え、一部業種では資源エネルギー価格の上昇がマイナスに作用したとみている。
◆2016年度の設備投資計画(全規模全産業)は前年比▲1.1%と、前回(同▲4.8%)から上方修正されると予想する。6月日銀短観の設備投資計画には、中小企業を中心に上方修正されるという「統計上のクセ」がある。今回は、昨年後半以降の内外需の停滞や、円高進行の影響により、例年の修正パターンに比べて上方修正幅が幾分小さくなると想定した。
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