2016年1-3月期GDP二次速報

一次速報から小幅上方修正だが、市場コンセンサス通りの着地

RSS

2016年06月08日

  • 金融調査部 主任研究員 長内 智
  • 小林 俊介

サマリー

◆2016年1-3月期の実質GDP成長率(二次速報)は前期比年率+1.9%(前期比+0.5%)と、一次速報(前期比年率+1.7%、前期比+0.4%)から小幅に上方修正され、市場コンセンサス(前期比年率+1.9%、前期比+0.5%)通りの結果となった。今回の結果は、一次速報から小幅な修正に留まったことや、市場コンセンサス通りであったことから特段のサプライズはない。


◆一次速報からの主な改訂内容を需要項目別に見ると、在庫投資と公共投資が下方修正される一方で、個人消費と設備投資が上方修正され、全体を押し上げた。法人企業統計の結果などを受けて、設備投資が前期比▲0.7%(一次速報:同▲1.4%)と上方修正された。在庫投資は前期比寄与度▲0.1%ptと一次速報(同▲0.0%pt)から小幅に下方修正され、市場コンセンサス(同▲0.1%pt)通りの結果となった。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。