2016年1-3月期GDP一次速報予測 ~前期比年率+0.5%を予想

2四半期ぶりのプラス成長だが、停滞局面からの脱却とはならず

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2016年04月28日

  • 岡本 佳佑
  • 経済調査部 シニアエコノミスト 久後 翔太郎
  • 小林 俊介

サマリー

◆2016年1-3月期のGDP一次速報(2016年5月18日公表予定)では、実質GDPが前期比年率+0.5%(前期比+0.1%)と、2四半期ぶりのプラス成長になると予想する。しかし、1-3月期のGDPは「うるう年」効果によってかさ上げされた面があり、足元の日本経済は依然として停滞局面から抜け出せずにいる。


◆個人消費は前期比+0.5%と2四半期ぶりの増加を予想する。「うるう年」効果が個人消費を押し上げたとみられる。設備投資は同▲0.7%と3四半期ぶりに減少する見通しだ。企業の資金調達コストは低下しているものの、稼働率は盛り上がりに欠けている。輸出は同+1.7%を予想する。財輸出に関しては、EU向けが好調に推移する中、米国で持ち直しの動きがみられ、アジア向けについては概ね横ばいとなった。

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