サマリー
◆2016年3月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比+0.5%と2ヶ月連続で増加した。振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)は同▲0.7%と2ヶ月ぶりに減少した。
◆実質消費支出の動きを費目別に見ると、「住居」(前月比+22.7%)、「家具・家事用品」(同+7.0%)などが前月から増加した一方、「交通・通信」(同▲13.9%)や「教育」(同▲9.4%)などが減少した。
◆先行きの個人消費については、非常に緩やかながら拡大基調をたどると見込んでいるが、個人消費を取り巻く環境は厳しさを増しており、足元の停滞が長期化するリスクも浮上してきている。タイトな労働需給や、政府が景気対策として検討中の低所得者向け給付金は、先行きの個人消費を下支えするだろう。一方、今年のベースアップの増加幅が昨年より縮小したことなどは消費を抑える要因となる。加えて、4月に発生した熊本地震を受けて、国内においても消費自粛ムードが高まってくることになれば、個人消費の停滞が長期化する公算が大きい。
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