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10月鉱工業生産

出荷増による在庫削減が進展、先行きは一進一退

2015年11月30日

経済調査部 エコノミスト 小林 俊介

サマリー

◆2015年10月の生産指数は前月比+1.4%となり、2ヶ月連続の上昇となった。市場コンセンサス(同+1.8%)からは下振れして着地したものの、出荷指数は同+2.1%と2ヶ月連続で生産を上回る上昇率となっている。結果として在庫削減が進展しており、在庫指数は同▲1.9%、在庫率指数は同▲3.0%と2ヶ月連続で低下した。11月、12月の予測調査によれば、それぞれ前月比+0.2%、同▲0.9%と、一進一退の動きが続く見込みとなっている。


◆先行きの生産については、一進一退ながらも、趨勢としては再度増産傾向に転じると見込んでいる。まず内需については、勤労世帯および年金受給世帯の実質所得環境改善に伴う消費の回復を見込んでいる。また、国内設備投資に対する企業の意欲は衰えておらず、資本財需要の下支え要因となろう。外需については、当面は軟調な推移が予想されるものの、先行きの輸出は強弱入り混じりながらも緩やかな回復基調に復するだろう。米国では家計部門を中心に底堅い景気拡大が続いており、耐久財を中心に輸出の増勢回復が見込まれる。欧州経済については原油価格下落やECBによる量的緩和の効果などから持ち直しており、基調的には回復が続くだろう。アジア経済に関しては、中国の預金準備率引き下げや利下げなどによる実体経済の底上げが確認され始めており、消費財等を中心とした底入れ感が出始める公算が大きい。

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