サマリー
◆2014年9月の機械受注統計によると、国内設備投資の先行指標である民需(船舶・電力を除く)は、前月比+2.9%となり、市場コンセンサス(同▲1.0%)を大幅に上回る結果となった。4ヶ月連続の増加であり、機械受注は増加傾向となっている。
◆需要者別に受注を見ると、製造業は前月比+12.0%と2ヶ月ぶりに増加した。内訳をみても幅広い業種で増加しており、良好な結果であったと言える。非製造業(船舶・電力を除く)は前月比+1.7%と2ヶ月連続の増加となった。
◆外需は前月比▲9.4%と減少した。4-6月期に大幅に増加した反動により、足下では減少傾向となっているが依然として高い水準を保っている。
◆内閣府公表の2014年10-12月期見通しでは、民需(船舶・電力を除く)は前期比▲0.3%と、2四半期ぶりの減少を見込んでいる。受注企業が弱気の見通しを立てていることはネガティブな材料である。増税後の内需の弱さが企業の想定を上回ったことにより、企業の景気見通しに不透明感が強まっている可能性があり、注意が必要だ。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年7-9月期法人企業統計と2次QE予測
AI関連需要の高まりで大幅増益/2次QEでGDPは小幅の下方修正へ
2025年12月01日
-
高市政権における実質賃金上昇の鍵は?
政策・改革の推進で40年度までの実質賃金は年率1.2~1.6%程度に
2025年12月01日
-
2025年10月雇用統計
雇用環境の改善が進み、就業者数は過去最高を更新
2025年11月28日

