2014年7-9月期GDP一次速報予測~前期比年率+2.8%を予測

月次の“ゲタ”による個人消費の増加が全体を底上げ

RSS

2014年10月31日

サマリー

◆2014年7-9月期のGDP一次速報(2014年11月17日公表予定)では、実質GDPが前期比年率+2.8%(前期比+0.7%)と、2四半期ぶりのプラス成長を予想する。


◆個人消費は前期比+0.9%と2四半期ぶりの増加を見込んでいる。個人消費は4月を底に、5月、6月と持ち直しの動きを示したため、月次の“ゲタ”の影響だけでも高めの伸び率となる公算である。公共投資は前期比+2.6%と、3四半期ぶりの増加を予想する。2013年度の補正予算の実施や、2014年度予算の前倒し執行を受けて、7-9月期の公共投資は増加したとみている。政府消費は前期比+0.1%の増加を見込む。


◆輸出は前期比+1.1%と2四半期ぶりの増加を予想する。米国向け、欧州向けが低調となる一方、電気機器や輸送用機械を中心としたアジア向け輸出の増加が全体を押し上げた。輸入は前期比+1.0%と、2四半期ぶりの増加を予想。この結果、外需は前期比寄与度0.0%ptを見込む。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。