4月機械受注
減少幅は小さく、増加基調に変化なし
2014年06月12日
サマリー
◆2014年4月の機械受注統計によると、国内設備投資の先行指標である民需(船舶・電力を除く)は、前月比▲9.1%と2ヶ月ぶりに減少したものの、市場コンセンサス(同▲10.8%)を上回った。前月大幅に増加した反動で減少したが、減少幅は想定より小さく概ね良好な結果であったと捉えている。機械受注は、均してみると増加が続いているといえよう。
◆需要者別に内訳を見ると、製造業は前月比▲9.4%と、2ヶ月ぶりに減少した。非製造業(船舶・電力を除く)は前月比+0.9%と2ヶ月連続で増加した。
◆外需は前月比+71.3%と大幅に増加し、水準としては過去最高を記録した。化学機械や船舶の大型受注があったとみられる。
◆内閣府公表の2014年4-6月期見通しでは、民需(船舶・電力を除く)は前期比+0.4%と5四半期連続の増加を見込んでいる。この数値は、5月と6月にそれぞれ前月比+0.2%でも達成可能となる。大和総研では、機械受注は4-6月期以降も増加が続くとみている。
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