2月機械受注
1-3月期は横ばい圏の推移を見込むも、4-6月期以降は再び増勢へ
2014年04月10日
サマリー
◆2014年2月の機械受注統計によると、国内設備投資の先行指標である民需(船舶・電力を除く)は、前月比▲8.8%と2ヶ月ぶりに減少し、市場コンセンサス(同▲2.6%)を大幅に下回る結果となった。3ヶ月移動平均値で見ても、2ヶ月ぶりの減少となっており、機械受注は増加基調が一服した格好だ。ただし、機械受注統計は振れが大きいことから、単月の結果は幅を持って解釈する必要があるだろう。
◆需要者別に内訳を見ると、製造業は前月比▲11.9%と2ヶ月ぶりに減少した。非製造業(船舶・電力を除く)は前月比▲8.4%と2ヶ月ぶりに減少した。
◆外需は前月比+2.4%と3ヶ月連続で増加した。米国、欧州を中心とした海外経済の回復により、増加が続いている。
◆内閣府公表の2014年1-3月期見通しでは、民需(船舶・電力を除く)は前期比▲2.9%と4四半期ぶりの減少を見込んでいる。この数値は、3月に前月比▲2.5%でも達成可能となる。ただし、1-3月期に前期比で増加するためには、3月分は前月比+6.7%の増加が必要である。大和総研では1-3月期の民需(船舶・電力を除く)は横ばい圏での推移を見込んでいる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2021年03月02日
2021年1月雇用統計
緊急事態宣言下でも雇用環境は総じて改善
-
2021年03月02日
2020年10-12月期法人企業統計と2次QE予測
企業収益は大幅に改善も設備投資は弱い/2次QEは下方修正を予想
-
2021年02月26日
有価証券の評価②
「満期保有目的の債券」の分類基準と評価方法について解説
-
2021年02月26日
2021年1月鉱工業生産
生産指数は春節要因や設備投資の回復を受け3ヶ月ぶりの上昇
-
2021年03月02日
コロナ禍をきっかけに非製造業の労働生産性は高まるか
よく読まれているリサーチレポート
-
2020年12月17日
2021年の日本経済見通し
+2%超の成長を見込むも感染状況次第で上下に大きく振れる可能性
-
2020年12月30日
東証市場再編の概要とTOPIXの見直し
影響が大きそうな流通株式の定義の変更
-
2020年04月13日
緊急経済対策の30万円の給付対象者概要と残された論点
ひとり親世帯や年金を受給しながら働く世帯などに検討の余地あり
-
2020年12月28日
改正会社法施行規則 取締役の報酬等の決定方針
-
2020年08月14日
来春に改訂されるCGコードの論点
東証再編時における市場選択の観点からも要注目