サマリー
◆2014年2月の完全失業率(季節調整値)は3.6%となり、前月から0.1%pt改善した。失業者数は前月差▲9万人の減少、就業者数は同+13万人と増加した。非労働力人口は前月差▲4万人と減少した。
◆2014年2月の有効求人倍率(季節調整値)は1.05倍と前月から0.01pt上昇した。内訳を見ると、有効求職者数、有効求人数ともに前月から減少した。有効求人倍率に先行する新規求人倍率は1.67倍となり、前月から0.04pt上昇した。内訳を見ると、新規求人数、新規求職申込件数とも前月から減少した。
◆失業率の水準は構造的失業率(大和総研推計:1月3.4%)の水準に近づいており、これ以上の大幅な低下は見込みにくい。一方、労働需要がタイト化している割に、足下での賃金上昇幅は小さい印象である。このため今後は、労働需要のタイト化が賃金を上昇させるか否かに注目している。
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