サマリー
◆2013年10月の企業関連の指標は、企業部門の改善が継続していることを確認させる内容であった。鉱工業生産指数(季節調整値)は、前月比+1.0%と2ヶ月連続の上昇となった。輸出数量指数(内閣府による季節調整値)は、前月比+1.1%と2ヶ月ぶりに上昇した。機械受注(船舶・電力を除く民需)(季節調整値)は、前月比+0.6%と2ヶ月ぶりに増加した。2013年12月の日銀短観では、大企業・製造業の「業況判断DI(最近)」は+16%pt、大企業・非製造業の「業況判断DI(最近)」は+20%ptとそれぞれ前回調査から改善した。企業関連の指標の先行きは、堅調な外部環境に支えられて、改善傾向が続くとみている。
◆2013年10月の家計関連の指標は、家計部門の改善が継続していることを確認させる内容であった。完全失業率(季節調整値)は、4.0%となり、前月と同水準であった。有効求人倍率(季節調整値)は0.98倍となり、前月から0.03pt上昇した。実質消費支出は季節調整値で見ると前月比0.0%と前月から横ばい、振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)では、同▲3.0%と3ヶ月ぶりに減少している。家計関連の指標の先行きは、企業部門の回復が所得・雇用に波及することで、堅調な推移が続くとみている。
◆12月26日に公表される11月の新設住宅着工戸数は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減の規模を見る上で重要な指標になるだろう。10月の新設住宅着工戸数は前月比ではマイナスとなったものの水準としては年率100万戸を超えており、急激な反動減は確認できなかった。住宅着工統計は、マクロベースの統計で駆け込み需要と反動減の規模を確認することができる最初のものになる。激変緩和措置の効果を考える上でも、注目される数字であると言えよう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年12月鉱工業生産
半導体製造装置の減産などが押し下げ要因/軟調な推移が続く見込み
2026年01月30日
-
2025年10-12月期GDP(1次速報)予測~前期比年率+0.7%を予想
2四半期ぶりプラス成長も一時要因を除けば力強さを欠く内容か
2026年01月30日
-
2025年12月雇用統計
失業率は横ばいだったが、有効求人倍率は9カ月ぶりに上昇
2026年01月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

