3月雇用統計

失業率は改善も、就業者数は減少

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2013年04月30日

サマリー

◆3月の完全失業率(季節調整値)は4.1%となり、前月から0.2%pt改善した。失業率は前月から改善したものの、その要因は主として非労働力人口の増加による。有効求人倍率(季節調整値)は0.86倍となり前月から+0.01pt改善した。


◆就業者数(季節調整値)は、前月差▲1万人と3ヶ月ぶりの減少となった。業種別に見ると、足下での生産の回復を受けて、製造業の就業者数は前月差+14万人となった。建設業は前月差+5万人の増加、医療・福祉は前月差▲2万人と減少した。先月に引き続き製造業と建設業での就業者数増加が全体を下支えする格好となった。


◆先行きについては、就業者数の増加基調が継続することで、雇用環境は改善が続く見通しである。製造業については、足下で上向いている生産の影響を受け、徐々に雇用環境が改善すると見込んでいる。加えて、足下で消費が堅調であることから、関連する卸売業・小売業といった業種でも就業者数の増加が期待される。さらに、補正予算の執行に伴う公共投資の増加も雇用環境を支える要因となろう。

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