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1月貿易統計

輸出は下げ止まるも、やや物足りない印象

2013年02月20日

経済調査部 シニアエコノミスト 橋本 政彦

サマリー

◆2013年1月の貿易統計では、輸出金額は前年比+6.4%と、8ヶ月ぶりの増加に転じ、市場コンセンサス(同+5.6%)を上回った。輸出金額を季節調整値で見ても前月比+3.6%と3ヶ月連続の増加となっており、輸出は下げ止まりつつあると言える。ただし、輸出数量は同▲6.0%と前年割れが続いている。鉱工業生産等の国内景気は輸出数量との連動性が高いことに鑑みると、国内景気を牽引する程には輸出の回復が進んでいない印象である。


◆輸出数量指数(大和総研による季節調整値)を地域別に見ると、米国向けが2ヶ月連続の増加となったものの、アジア向けは前月から横ばい、EU向けが減少したことから、全体としては前月比▲2.4%と2ヶ月ぶりの減少となった。均して見ると米国向け、アジア向けでは持ち直しの動きが見られるものの、EU向けの減少が全体の足を引っ張っている格好である。


◆1月の輸入金額は、前年比+7.3%と3ヶ月連続で前年を上回った。急激な円安によって輸入価格が同+8.4%と大幅に上昇したことが輸入金額を押し上げた。この結果、貿易収支は▲1兆6,294億円と7ヶ月連続の赤字となり、赤字幅は過去最大となった。ただし、貿易収支を季節調整値で見ると、1月は▲6,789億円となり、赤字幅は2ヶ月連続で縮小した。LNG等のエネルギーの輸入数量の高止まりから貿易収支の赤字傾向が定着しているものの、赤字幅の拡大にはこのところ歯止めがかかりつつある。

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