6月雇用統計

失業率は2ヶ月連続で改善

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2012年07月31日

  • 齋藤 勉

サマリー

◆雇用環境は緩やかな改善が続く:2012年6月の完全失業率(季節調整値)は4.3%となり、前月から0.1%pt改善した。就業者数が増加し、失業者数は減少するなど、内容も良い結果である。また、有効求人倍率は0.82倍と、前月から0.01pt改善した。新規求人倍率は前月から0.03pt悪化したが、高水準での推移が続いており、総じて見れば雇用環境は緩やかに改善傾向にあると言えるだろう。

◆雇用環境は改善が続くと見込む:堅調な内需を背景に、日本経済は回復が続いている。復興需要や、高齢化による医療、介護人材の需要増を背景として、労働需要は継続的に増加している。夏以降政策効果の息切れ等により、一時的に踊り場入りする可能性があるが、日本経済は底堅く推移すると見られており、先行きも雇用環境は緩やかに改善が続くと考えている。

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