3月雇用統計~緩やかな改善が続く

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2012年04月27日

  • 齋藤 勉

サマリー

雇用環境は緩やかな改善が続く 2012年3月の完全失業率(季節調整値)は4.5%となり、前月から横ばいでの推移となった。また、3月の有効求人倍率は0.76倍と、前月から0.01pt改善した。新規求人倍率は前月から0.08pt低下しているが、新規求職申込件数の増加が要因であり、労働需要の強まりはポジティブに捉えられる。総じて見れば、雇用の基調は緩やかに改善傾向にあると言えるだろう。

雇用環境は先行き改善を見込む 先行きについては、雇用環境の改善は続くと考えている。海外経済の抱えるリスクは大きいが、比較的安定した経済状況が続いている。また、復興需要は今後本格化していくと考えられ、国内では生産が緩やかではあるが改善傾向にある。こうした外部環境の好転から、企業業績は改善が見込まれており、雇用環境も徐々に改善に向かうだろう。

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