サマリー
◆ASEANは2015年末にASEAN経済共同体(AEC)を創設する予定である。現在の共同体創設の進捗状況は80%と、予定よりも遅れている。
◆ASEANの域内企業へのアンケートを考察したところ、意外だったことは、域内企業でもAECの創設を認識していない企業が一定程度存在することである。ASEAN当局・各国政府と域内企業のコミュニケーションが一つの課題と言えるだろう。
◆この他、域内企業はAEC創設に対して懸念よりも期待を強く持っていることが分かった。企業がAEC創設に関心を持つことでAECが政府当局の描いた理想像になるのではなく、企業が助言・提案等を積極的に行い、AECがよりビジネスフレンドリーなものになることを期待したい。
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