ASEAN銀行セクターの自由化・統合の取組み

道のりは長いが、後発ASEAN の銀行セクター発展には必要な取組み

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サマリー

◆ASEAN は経済共同体構築の一つの取組みとして、銀行セクターの自由化・統合の取組み(各国の規制の緩和・調和化等)を計画・実施している。


◆周知のように、ASEAN は経済発展度合い、産業構造が多様であるため、金融セクターの発展度合いも一様ではない。共通の特徴は、間接金融が重要な地位を占めることである。


◆金融セクターの発展度合いに違いがあることから、銀行セクターの自由化・統合は拙速に行われるわけではなく、各国の発展度合いを考慮して取組みは進む。重要なことは、自由化・統合の取組みを通して後発ASEAN の銀行セクター(ミャンマー、カンボジア、ラオス、ブルネイ)を育てることである。


◆注視すべきは、規制の調和化等を行うにあたって、基準(落とし所)をどこに置くかにある。これが、後発ASEAN 銀行セクターの取り組むべき目標となるからである。

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