2024年08月21日
サマリー
◆「格付け資本」商品である事業会社のハイブリッド証券は、格付け会社毎の基準書(クライテリア)を基に設計される社債だ。
◆MDY(ムーディーズ・ジャパン)の資本性評価基準書は2024年2月に改訂された。
◆従前に比しMDYの資本性評価の枠組みは簡略化された。最終償還年限を60年にする必要はなくなり、30年でも資本性50%が得られるようになった。ただし、当初10年間のステップアップ金利付与が不可なことは変わらず。
◆ハイブリッド証券の商品設計を紐解き、その商品性とリスクを見極める際には、今回のようなMDYの基準書変更をしっかり認識しておくべきだ。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
CGコードでの現預金保有の検証に対する上場会社の懸念
一見対立しているようだが、通底する投資家と会社側の意見
2025年11月07日
-
非上場株式の発行・流通を活性化する方策
「スタートアップ企業等への成長資金供給等に関する懇談会」が報告書を公表
2025年10月29日
-
親子上場などに関する開示議論の再開
不十分な開示状況に対して、開示項目の記載必須化に向けた議論も
2025年10月27日

