プライム市場での英文開示が2025年から開始予定

「資本コストや株価を意識した経営」の事例集は2月上旬までに公表予定

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サマリー

◆東京証券取引所で「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」(フォローアップ会議)の第14回が行われた。主に、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」(「資本コストや株価を意識した経営」)における投資家の視点を踏まえた対応のポイント・事例、プライム市場における英文開示拡充の方針が議論された。

◆フォローアップ会議で示された「投資者の視点を踏まえた『資本コストや株価を意識した経営』のポイントと事例(案)」では、バランスシートが効率的な状態となっているか、経営資源の適切な配分を意識した抜本的な取組みを行っているかなど、上場会社が留意すべき10個のポイントが示された。

◆プライム市場における英文開示拡充については、2024年2月下旬に制度要綱が示される予定である。「プライム市場における英文開示拡充の方針(案)」では決算情報、適時開示情報が対象となり、日本語と同時で開示が求められることが示された。全書類・全文での同時開示が望まれるが、一部又は概要を英文開示することも可能という留意事項が付されている。3月決算の場合は、決算情報が2025年3月期の通期決算短信、適時開示情報が2025年4月の適時開示から開始される予定である。なお、英文開示の体制整備に対する配慮から、具体的な実施時期及び実施に向けた取組みを記載した計画の開示を行っている場合は、適用が猶予されることも示された。

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