プライム市場経過措置適用会社の今後の選択

プライム市場は1,600社程度になり、スタンダード市場と同規模に

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サマリー

◆プライム市場上場会社からスタンダード市場への再選択申請が9月末に終了し、177社が市場変更申請を行った。この結果、プライム市場に残った経過措置適用会社は115社になる。

◆経過措置適用会社の中には、上場維持基準に適合する会社もあれば、改めてスタンダード市場へ上場を新規に申請する会社もあるだろう。その他、会社の経営陣が自社の株式を買収するMBOなどによる上場廃止や他の証券取引所へ上場申請する会社もあるだろう。

◆スタンダード市場に変更申請した177社を入れて単純に計算すると、経過措置適用会社を含めたプライム市場の上場会社は1,600社程度になる。東京証券取引所(東証)に設置されている「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」での議論を踏まえれば、英文開示の義務化などプライム市場のコンセプトに則した要請が今後も行われる模様である。それぞれの会社でプライム市場のコンセプトを意識した行動が求められる。

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