2022年01月28日
サマリー
◆上場企業は東京証券取引所の市場再編に伴う市場選択を終えたが、この先も留意すべきイベントは多い。新市場再編関連では、上場維持基準の適合状況の判定に注目だ。上場維持基準を充たしているかどうかの判定は4月決算企業から開始され、全上場企業について毎年行われる。企業は新たに上場する市場の上場維持基準を熟知しておく必要がある。判定時期は企業の事業年度末日や上場維持基準の項目によっても異なる。
◆2022年10月に迫ったTOPIX見直しの第2回判定は、流通株式時価総額100億円以上が基準である。3月末決算企業であれば、2022年3月末の流通株式数に、2022年1~3月の日々の最終株価の平均値を乗じて算出された金額で判定される。第2回判定で100億円未満であると、TOPIXに組み込む際のウエイトを徐々に低減させていく銘柄となることが決定する。
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