東証再編のスケジュールに変更はあるのか
2022年4月1日の新市場の移行には影響はなさそうだが……
2020年06月26日
サマリー
◆東京証券取引所(東証)の市場第二部やマザーズから市場第一部への昇格に関する基準を強化することを含む現行制度の改正について、3月に予定されていた改正要綱の公表が遅れている。
◆現行制度の改正がいつ行われるか多くの企業が注目しているが、予定通り7月ということになれば、意見募集の手続きなどを考えると、スケジュールは極めてタイトと言わざるを得ない。新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言は解除されたばかりであり、現行制度の改正時期が再考される可能性もあるのではないか。
◆まずは現行制度を見直す改正プロセスに遅れが出ているため、東証再編に関する全体のスケジュールに影響が出る可能性が指摘されることもある。だが、日本取引所グループの清田CEOの直近の会見によれば全体的なスケジュールに影響はないようである。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2020年05月15日
東証の新市場区分をどう選択するか
プライム市場の上場維持基準に適合しない企業の視点から
-
2020年04月27日
東証再編時の市場選択に影響を与えるCGコード
プライム市場で求められる「より高い水準」とは何か
-
2020年04月10日
新型コロナの影響でどうなる東証再編
年内予定の制度要綱公表までに各社はシミュレーションを
-
2020年02月26日
想定よりも企業に厳しい東証再編の骨子
新規上場、市場移行、上場維持のハードルが高くなる
-
2020年01月31日
東証再編で企業が留意すべき5つのこと
企業が行動するにあたっての不透明感の払拭を期待したい
-
2019年12月26日
東証再編に関する最終報告書(案)
今後は2020年のコーポレートガバナンス・コードの改訂議論に注目
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2021年01月22日
金融商品の評価
金融商品の価値はどのように算定するのか?
-
2021年01月22日
2020年12月全国消費者物価
コアCPI変化率は約10年ぶりに▲1%台まで下落幅が拡大
-
2021年01月22日
家計の住宅ローンを点検する
近年の動向とコロナショックによる現時点での影響
-
2021年01月21日
2020年12月貿易統計
欧米での経済活動制限による需要減少を受け、輸出は足踏み
-
2021年01月21日
社外取締役に期待される役割の開示~改正会社法施行規則
よく読まれているリサーチレポート
-
2020年12月17日
2021年の日本経済見通し
+2%超の成長を見込むも感染状況次第で上下に大きく振れる可能性
-
2020年12月01日
2020年10月雇用統計
有効求人倍率が1年半ぶりに上昇
-
2020年11月20日
日本経済見通し:2020年11月
経済見通しを改訂/景気回復が続くも、感染爆発懸念は強まる
-
2020年08月14日
来春に改訂されるCGコードの論点
東証再編時における市場選択の観点からも要注目
-
2020年10月15日
緊急事態宣言解除後の地域別観光動向/Go To トラベルキャンペーンのインパクト試算
ローカルツーリズムが回復に寄与するも、依然厳しい状況が続く