サマリー
◆中期経営計画(以下、中計)の説明資料をいくつか閲覧すると、説明の流れが企業ごとに特色があり、多岐にわたっていることがわかる。中計説明としてどんな記載しているのか、どのKPIが採用されているのかといったチェックリスト的な分析はしばしば見かけるが、それだけでは、説明の流れやストーリーの特徴はとらえられない。
◆中計説明資料を構成する要素を大きな単位で区分すると、ビジョン、中長期戦略(目指す姿等)、中計の基本方針(中計方針)、中計目標及び個別の施策に分けられる。とは言え、これらを網羅して説明することは決して一般的ではなく様々な構成が存在する。本レポートでは、そうした「構成形式 」に関して一つの考察を試みたい。
◆中長期戦略(目指す姿等)から中計方針、中計目標までほぼすべてを記載する構成形式をA型とすれば、中長期戦略の後に中計方針を掲げずに中計目標を提示する構成形式(B型)、理念・ビジョンから中長期戦略をスキップして中計方針、中計目標へと進む構成形式(C型)が見られる。これらA~C型は、それぞれにメリットやデメリットがあり、また、企業の状況や経営の考え方によって、適不適があると考えられる。
◆これらは、あくまで説明資料における構成形式の考察ではあるものの、概ね経営計画の策定に対するアプローチや検討プロセスとしても参考になるのではないだろうか。次の中計策定においては、経営ステージや経営環境に照らした上で、自社に最適な中計とはどのようなものかを考えることから始めてみてはいかがだろうか。
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