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地銀のアグリビジネスへの取組み

農業向け貸出金拡大への工夫の余地あり

中里 幸聖

サマリー

◆地方銀行(以下、地銀)は地盤とする地域に農村地域が多く、地元の活力維持、持続可能性向上のためにも農業の活性化に取り組んでいるところが多い。農業向けローンやビジネスマッチング等の銀行らしい取組みは多くの地銀で見られ、新たな投融資手法による取組みも進められている。さらに、子会社や提携などを通じて、生産や販売などアグリビジネスそのものへの取組みを進めている地銀もある。

◆農業向け貸出金残高における地銀のシェアは、2018年度末で約9%である。日本政策金融公庫資金や農業近代化資金の都道府県別残高から、都道府県別にどれだけ地銀が貸出金残高を増やせる余地があるかを単純試算した。都道府県によってばらつきはあるが、試算上は拡大余地があると言える。アグリビジネスへの取組み方によっては、さらに貸出金を増加させることも可能であろう。ただし、収益性の観点からは単純に貸出金拡大を図るということにはならないと思われる。

◆アグリビジネスが地銀経営の根幹になるとは考えないが、アグリビジネスへの取組みなどを通じて農業周辺産業を含む地盤地域を活性化させることが、地銀自身の持続性向上に資すると思われる。また、様々な支援を実施して農業生産者の収益性向上を図ることが、地銀自身の農業向け貸出金増加につながると考える。

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