サマリー
◆2016年度決算から政令指定都市を除く市と町村の財務状況を見ると、前年度に引き続き良好な財政状態であることがうかがえる。積立金等はリスクバッファーとして十分な程度に積み上がり、借入水準の上昇も見られない。とりわけ町村の財政の健全性が高く、2割弱の団体は実質無借金である。
◆他方、市、町村の両方で高齢化を背景とした扶助費の増加傾向が見られる。中には財務上の問題が疑われるレベルまで収支悪化が進行するケースも少しずつ増えてきている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2016年度決算から見る都道府県の財務状況
全体的に見れば改善傾向もうかがえるが借入水準は高く、一部に財政悪化が進んでいる団体も
2018年02月21日
-
2016年度決算から見る政令指定都市の財務状況
積立金等の額は大きいが個別団体で見ればなお積み増す余地も
2018年02月01日
-
自治体の「損益計算書」で稼ぐ力をみる
経営の発想に基づく分析手法なくして実効性ある地方創生戦略なし
2015年12月01日
同じカテゴリの最新レポート
-
地方銀行の再編効果
高度化する銀行業における経営統合の意味
2025年12月05日
-
公共施設マネジメントと公会計
〜機能する行政評価〜『大和総研調査季報』2025年秋季号(Vol.60)掲載
2025年10月24日
-
持続可能な社会インフラに向けて 水道広域化のスケールメリットの検証と課題
足下のコスト削減よりむしろ技術基盤の強化
2025年04月22日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本経済見通し:2025年10月
高市・自維連立政権の下で経済成長は加速するか
2025年10月22日
-
非財務情報と企業価値の連関をいかに示すか
定量分析の事例調査で明らかになった課題と今後の期待
2025年11月20日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
-
第227回日本経済予測
高市新政権が掲げる「強い経済」、実現の鍵は?①実質賃金引き上げ、②給付付き税額控除の在り方、を検証
2025年11月21日
-
グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化
標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底
2025年10月31日
日本経済見通し:2025年10月
高市・自維連立政権の下で経済成長は加速するか
2025年10月22日
非財務情報と企業価値の連関をいかに示すか
定量分析の事例調査で明らかになった課題と今後の期待
2025年11月20日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
第227回日本経済予測
高市新政権が掲げる「強い経済」、実現の鍵は?①実質賃金引き上げ、②給付付き税額控除の在り方、を検証
2025年11月21日
グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化
標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底
2025年10月31日

