中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し

供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される

RSS

2025年12月05日

サマリー

◆中国からのレアアース(希土類)の輸入が途絶して部材の供給制約が1年間続き、国内生産が抑えられれば、日本の実質GDPは1.3%(7兆円)程度、就業者数は1.3%(90万人)程度減少する見込みだ。さらにレアメタル(希少金属)も中国から輸入できなくなれば、減少率は実質GDPで3.2%(18兆円)程度、就業者数で3.2%(216万人)程度まで拡大する。

◆特に大きな影響を受けるのが製造業だ。レアアース・レアメタルの対中輸入停止による実質GDPへの影響を業種別に試算すると、多くの業種で減少率が5%を超える。中でも、自動車産業を含む輸送用機械の減少率は17.6%に達する。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

同じカテゴリの最新レポート