高速道路のミッシングリンク解消と資金調達
高速道路各社の社債の位置付けは継続
2017年04月10日
サマリー
◆圏央道の茨城県区間供用開始、東海環状自動車道の三重県区間の一部供用開始、大阪都市再生環状道路の一部を構成する大和川線の一部供用開始など、大都市圏のミッシングリンク解消の動きが続いている。2017年度中には外環道の東側区間や新名神の一部区間も開通予定である。
◆新規高速道路建設、大規模更新・修繕等のための資金調達は高速道路各社が担っている。高速道路各社の道路建設・更新等のための普通社債については、道路資産完成後に財投機関である高速道路機構に引き渡される。
◆高速道路各社は、引き続き各所のミッシングリンク解消に向けた工事を進める予定で、社債等により適時資金調達が実施される見通しである。高速道路各社の普通社債の応募者利回りは、同年限の国債の金利水準を相応に上回っている。その償還は、最終的には高速道路機構が実施することになる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
2013年06月03日
国土強靭化の焦点
~大規模な更新投資が必要なインフラ群~『大和総研調査季報』 2013年春季号(Vol.10)掲載
-
2012年09月18日
特定財源により充実した道路投資の半世紀
一般財源化後は選択と集中へ
-
2012年11月02日
高速道路網の持続性向上に向けて
道路関係四公団民営化のその後と今後の展開
-
2014年04月18日
高速道路の大規模更新・修繕とその資金
料金徴収は、高速道路の持続性維持に重要
-
2016年07月05日
高速道路インフラの資金調達についての現状と展望
高速道路各社の社債は、道路資産完成後に高速道路機構へ
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
-
2022年05月24日
欧州経済見通し まとわりつく負のオーラ
ウクライナ侵攻の長期化によって、不透明さを払拭できず
-
2022年05月24日
日本経済見通し:2022年5月
経済見通しを引下げ/サービス消費等の「伸びしろ」が景気を下支え
-
2022年05月24日
中国:ゼロコロナ政策下の中国経済の行方
年後半は明確に回復も22年は4.5%程度の実質成長にとどまると予想
-
2022年05月24日
第213回日本経済予測
インフレ高進・ウクライナ危機下の世界経済の行方~①日インフレ、②米景気後退リスク、③世界的供給問題、を検証
-
2022年05月24日
ESG投信のウォッシュ問題
よく読まれているリサーチレポート
-
2022年03月22日
日本経済見通し:2022年3月
ウクライナ情勢の緊迫化による日本・主要国経済への影響
-
2022年01月24日
円安は日本経済にとって「プラス」なのか「マイナス」なのか?
プラスの効果をもたらすが、以前に比べ効果は縮小
-
2022年03月23日
ロシアのウクライナ侵攻で一気に不透明感が増した世界経済
-
2022年02月10日
ロシアによるウクライナ侵攻の裏側にあるもの
ゼレンスキー・ウクライナ大統領の誤算
-
2022年03月17日
FOMC 想定通り、0.25%ptの利上げを決定
ドットチャートは2022-24年にかけて、計10.5回分の利上げを予想