サマリー
◆地域の活性化をもたらす源泉として輸移出があり、輸移出の強化が地域活性化の起爆剤となり得る。
◆一方、産業特化を通じた輸移出依存体質は地域経済のリスクを高める要素もある。地域の持続可能性の観点からは、地域の需要を地域の生産で賄えるかという“自給率”で捉えることも重要である。
◆労働力不足にともなう地域の生産能力縮小は自給率を下げる可能性がある。自給率維持或いは向上を図るためには、生産性の向上は必須である。
◆成熟社会にあって、地域経済には“成長の質”が問われる。地域外への過度の依存を避け、地域経済の基盤を維持しつつ無理のない成長を図ることが、目指すべき地域社会における経済のあり方ではなかろうか。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
地域経済の持続可能性について考える⑨再生可能エネルギー(後編)
再生可能エネルギーの推進と持続的な地域経済への寄与
2016年04月14日
-
地域経済の持続可能性について考える⑧再生可能エネルギー(前編)
再生可能エネルギー導入による地域活性化への期待とギャップ
2016年04月04日
-
地域経済の持続可能性について考える⑦農林水産業(後編)
~TPP協定と持続可能な農林水産業~
2015年12月24日
-
地域経済の持続可能性について考える⑥農林水産業(前編)
大転換期にある地域の“農林水産業”の現状と活性化への施策
2015年12月18日
-
地域経済の持続可能性について考える⑤
地域の基礎的なインフラである公共交通機関をどう維持するのか
2015年10月30日
同じカテゴリの最新レポート
-
持続可能な社会インフラに向けて 水道広域化のスケールメリットの検証と課題
足下のコスト削減よりむしろ技術基盤の強化
2025年04月22日
-
水道管路の性能劣化の現状とその対策
都市部の経年化よりむしろ低密度・人口減地域の投資財源不足が課題
2025年03月14日
-
地方創生10年 職種構成に着眼した東京一極集中の要因と対策
どうして若者は東京を目指すのか
2024年12月26日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
「相互関税」による日本の実質GDPへの影響は最大で▲1.8%
日本に対する相互関税率は24%と想定外に高い水準
2025年04月03日
-
「相互関税」を受け、日米欧中の経済見通しを下方修正
2025年の実質GDP成長率見通しを0.4~0.6%pt引き下げ
2025年04月04日
-
米国による25%の自動車関税引き上げが日本経済に与える影響
日本の実質GDPを0.36%押し下げる可能性
2025年03月27日
-
2025年の日本経済見通し
1%台半ばのプラス成長を見込むも「トランプ2.0」で不確実性大きい
2024年12月20日
-
日本経済見通し:2025年3月
トランプ関税で不確実性高まる中、25年の春闘賃上げ率は前年超えへ
2025年03月24日
「相互関税」による日本の実質GDPへの影響は最大で▲1.8%
日本に対する相互関税率は24%と想定外に高い水準
2025年04月03日
「相互関税」を受け、日米欧中の経済見通しを下方修正
2025年の実質GDP成長率見通しを0.4~0.6%pt引き下げ
2025年04月04日
米国による25%の自動車関税引き上げが日本経済に与える影響
日本の実質GDPを0.36%押し下げる可能性
2025年03月27日
2025年の日本経済見通し
1%台半ばのプラス成長を見込むも「トランプ2.0」で不確実性大きい
2024年12月20日
日本経済見通し:2025年3月
トランプ関税で不確実性高まる中、25年の春闘賃上げ率は前年超えへ
2025年03月24日