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急拡大するカーシェアと未来のモビリティ社会(1)

シェアによる費用抑制と環境意識の高まりが背景に

2018年12月03日

経済調査部 主任研究員 市川 拓也

サマリー

◆カーシェアの普及が世界中で進んでいる。ヨーロッパで先行したが、近年では特にアジアの会員数が伸びており、2012年の16万人、2014年の96万人から2016年には872万人と増加ペースが加速している。

◆カーシェアはスイスが起源であるとされ、現代に続くカーシェア普及の根底には環境意識の高まりがある。同様に環境意識の高いドイツでもほぼ同時期にカーシェアが普及し始めているが、近年急激に伸びているのは路上駐車を前提としたフリーフロート型である。アメリカでは、当初自動車の保有から共有への価値観の変化を促すべくカーシェア普及に取り組んだZipcarが、利便性の向上を通じてカーシェアの普及を促した。

◆後発の日本では2010年頃からカーシェアの急速な拡大が見られる。政府も人口減少・高齢化の進展を背景とした地域活性化策に加え、地球温暖化対策としてカーシェアの普及促進を支援している。

◆インターネットを用いた資産・スキルの有効活用である「シェアリングエコノミー」がさまざまな分野で急速に普及しているが、カーシェアも自動車資産の有効活用に違いはない。人々が環境フレンドリーな方向へと意識改革が進む中で、高度な利便性を兼ね備えたカーシェアの普及は必然であったとも言える。

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