サマリー
◆本稿は「企業の人手不足と女性活躍推進に向けた課題(上)」(※1)の後編である。前編では、企業の人手不足感が強まっているが、労働市場の構造を仔細に見ると、日本全体で労働力不足に陥っているとは言えないことを述べた。また、2015年8月に施行された女性活躍推進法の概要を解説した。
◆後編(下)では、マクロ統計で女性雇用の現状を確認した上で、女性活躍推進法に基づいて企業が公表した女性の活躍状況に関する情報と女性の活躍推進に向けた行動計画を用いて、業種別の女性活躍の状況とその課題について分析する。
◆業種別に女性の活躍状況や事業主行動計画を見ると、ある程度の企業は課題を的確に把握し、課題にマッチした改善計画を作成していることが分かった。ただし、全ての企業がそうなっているわけではない。課題の把握やそれを踏まえた取組みについてブラッシュアップし、女性活躍推進法が求めるPDCAサイクルを回す必要性が高いだろう。
(※1)本稿の前編「企業の人手不足と業種別の女性活躍推進に向けた課題(上)」は以下のアドレスに掲載されている。
http://www.dir.co.jp/research/report/japan/mlothers/20161226_011541.html
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