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米国の雇用拡大のペースダウンが鮮明に

悩ましい、天候要因や失業率の低下等の解釈

2012年05月07日

経済調査部 シニアエコノミスト 近藤 智也

サマリー

◆4月の非農業雇用者数は前月差11.5万人増と市場予想を下回り、半年ぶりの増加幅にとどまった。過去分の上方修正を加味すれば雇用者数の水準は予想外とまではいえないが、むしろ上方修正によって増加ペースが大きく鈍化している印象を強めている。政府部門のマイナス幅が拡大したうえに、民間部門の雇用者数は13.0万人増と、過去3ヶ月の平均23.2万人増から大幅に縮小。4月は、小売が3ヶ月ぶりに増加に転じ専門・企業向けサービスも勢いを取り戻したものの、運輸が9ヶ月ぶりに減少した他、これまで好調だった製造業やレジャー・接客業、教育・医療サービス等の増加幅が縮小したことが全体のペースダウンにつながっている。

◆4月の失業率は8.1%と2009年1月以来の低水準になり、Fedが想定するように緩やかに低下している。ただ、働き口が増えたというよりも、仕事を探すことを諦めた人が増えたために下がった面が強く、あまりポジティブには評価できず、Fedメンバーも悩ましいだろう。また、解雇等の非自発的離職や長期失業者は引き続き減少しているが、フルタイム従業員が減少に転じ、経済的理由のパートタイム従業員が再び増加する等、雇用環境の質の悪化を示唆する点もみられる。

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